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昔の日本はバスでも喫煙OKだった?日本分煙化の歴史

現在の日本では喫煙に対しての関心は非常に高く、分煙や禁煙への取り組みが進んでいます。
では、昔の日本はどうだったかと言うと、街中や人ごみでの喫煙は当たり前に行われていました。

80年代以前は電車やバスの中はもちろん、飲食店や理容店、遊技場やデパートなど至る所で自由に喫煙することができ、喫煙に対する問題が取り上げられることは殆どありませんでした。
バスや電車の中には灰皿が設置されていましたし、飲食店に入れば机の上や給水所の脇には灰皿が山になって積んであるのが当たり前です。

分煙や禁煙への関心が持たれ始めたのは80年代に入ってからでしょう。
社会的に健康や喫煙自体の問題が取り上げられる事が徐々に増えはじめ、それに伴って喫煙の代用品と言える禁煙グッズが販売されたりするようになります。
しかしこの時点での分煙や禁煙への取り組みは、まだまだ低いものでした。

90年代に入ると医療施設や鉄道などの公共機関を中心に分煙の活動が活発になります。
飲食店では喫煙席と禁煙席を設ける店舗が増え始め、灰皿を置かない施設も増え始めました。
テレビや雑誌などのメディアでも喫煙に対しての問題提起がされるようになり、分煙が可能な機材や設備の開発も急速に進みます。

タバコを吸わない人達による健康やマナーに関する主張が強くなってきたのは2000年代に入ってからです。
世界的に分煙や禁煙をテーマにしたシンポジウムなどが盛んに開かれるようになったこともあり、分煙を積極的に行う店舗や施設が急速に増加します。
最近では公共施設や商業施設は禁煙が当たり前となり、それ以外の施設でも分煙や禁煙が常識となっています。
喫煙OKの場所も探さないと見つけられない位に少なくなってきました。

昔の日本を知らない人達にとっては街のあちこちで喫煙されていたのは信じられないでしょうが、誰かが問題提起をしても、その輪がある一定の大きさにまで広がらないと、社会全体の問題として捉えられない現実があります。
日本が分煙や禁煙について本格的に取り組み始めたのはつい最近の事と言えるでしょう。

世界中の分煙事情を調査しました

日本の分煙や禁煙の歴史を振り返ってみると、その活動は世界の論調に合わせて堅実に行われてきたように見えます。
しかし各国が積み重ねてきた実績と比較すると、日本はまだまだ後進国と言えるでしょう。
世界の分煙事情を調べて行くと、世界と日本には喫煙に対しての歴史に大きな差があることが分かるからです。

主要先進国だけを見てもその差は歴然でしょう。
例えばイギリスは分煙自体を認めておらず、喫煙は社会的に許されていません。
喫煙可能な場所は自宅か自家用車内くらいでしょうか。
これはカナダやロシアにも同様のことが当てはまり、街中で喫煙OKの場所を見つけるのは困難です。

自由の国と言われているアメリカですが、意外にも分煙・禁煙の推進は世界的にも早く、80年代以前から積極的に行われていました。
現在では半分以上の州が、公共施設や公共機関での喫煙を認めていません。

一方、お隣の韓国では一部のレストランやバー等のお酒を飲める場所以外では全面禁煙、中国では医療施設や学校は全面禁煙としており、それ以外の施設でも分煙化が活発に進んでいます。
インドやブラジル、トルコなどの主要先進国以外の国でも全面禁煙が主流です。

こうして世界の分煙事情を見てみると、一部の施設で分煙を認めてはいるものの、日本よりも遥かに厳しいスタンスを取っていることがわかります。
これに対して日本は分煙を重視しており、世界的な禁煙の流れに乗っているとは言えません。
現に禁煙が進んでいる国からは喫煙天国などと揶揄されることもしばしばです。

日本が他の国と一線を画している理由の1つに日本の経済事情があります。
日本の飲食店は飲酒運転の規制強化の影響で売り上げが落ち続けています。
そこへ全面禁煙といった規制を設けると客足は更に遠のき、飲食業界は大打撃を受けてしまうのではないかといった懸念があり、強気な対策を取れません。

80年代以降、日本は地道に分煙や禁煙の取り組みを続けて来ましたが、世界が注目するオリンピックを前にして
非常に難しい立場に立たされていると言えます。