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禁煙補助グッズのニコチンパッチに害はない?

煙草の煙には、数百種類にも及ぶ化学物質が含まれており、健康に対して様々な被害を及ぼすことが明らかとなっています。
このために、駅のホームや学校、病院などの公共性の高い施設だけではなく、飲食店や遊戯施設など以前であれば自由に煙草が吸えた空間でも禁煙化が進められています。

また、度重なる値上げが行われたことにより、現在では20本入りの煙草の大部分が400円を超える値段となっています。
このために、1日に1箱のペースで消費した場合の1ヶ月の煙草代は10000円以上となるので、経済的な負担は大きなものとなります。

このように、喫煙者にとってかなり厳しい社会環境となっているので、かなりの割合の人は禁煙にチャレンジすることになります。
ただし、煙草に含まれているニコチンという物質には強い中毒性があるので、精神力だけで乗り越えるのは簡単ではありません。
そこで、現在では医療機関による専門外来でのサポートをはじめとして、禁煙の成功率を高める様々な方法が用意されています。

ニコチンパッチという禁煙補助グッズもそのうちの一つで、ヨーロッパで考案されたニコチン置換療法という禁煙の方法をベースとしています。
これは、皮膚からニコチンを吸収することで煙草を吸わなくても大丈夫な状態を作り、その後少しずつニコチンの摂取量も減らしていくという内容です。

具体的には、ニコチンパッチを貼ることで身体にはニコチンを取り入れているので、煙草を吸わなくても大丈夫になります。
これにより、煙草を口に咥えて煙を吐き出すという習慣から脱却できるので、「心理的依存」から解放されます。

その後、ニコチンの摂取量を時間をかけて減らしていき、禁煙を成功するうえでの最大のハードルのニコチンによる「薬物依存」からも少しずつ離れていきます。
そして、最終的にはニコチンパッチを貼らなくてもよくなるというもので、それほど苦しむことなく禁煙に成功できるという仕組みです。
このように、2種類の依存症を順番に無理なく乗り越えられるので、ニコチンパッチによる禁煙はただ我慢するだけの方法よりも成功する確率は高くなります。

煙草依存が消えたと思ったらニコチンパッチ依存症に!

禁煙補助グッズのニコチンパッチは、根性禁煙というひたすら我慢するという方法とは比較にならないほど簡単に煙草から離れることは出来ますが、最終的には乗り越えなくてはならないハードルがあります。
それは、ニコチンパッチを貼り続けることで、こちらの依存症になってしまっているからです。
つまり、完全に貼らなくなる時には、若干の禁断症状に見舞われることになります。

この様な苦痛を最小限度に抑制するために、ニコチンの摂取量を徐々に減らしていきます。
具体的には、最初の1週間~6週間はニコチン14~15mgのものを貼り、7週間目~8週間目は約半分の7~10mgのものに変えます。
さらに、不安な場合は9~10週間目は5mgのものを貼ります。

なお、ニコチンへの依存の強さには個人差があるので、10週間目以降も煙草を吸いたいという気持ちがなくならないということも起こり得ます。
ただし、だからといっていつまでもニコチンパッチを貼り続けるという方法は適当ではありません。
何故なら、ニコチンにも血管を収縮させるという作用があるので、体温の低下や新陳代謝の阻害など身体に害を及ぼすからです。

このために、10週間が経過して吸いたい気持ちが残っていたとしても、この時点ですっぱりとニコチンパッチを止めるのが正解です。
すでに、この段階までくれば心理的依存からは間違いなく解放されているので、少なくとも無意識のうちに煙草を口に咥えるという心配はありません。

残るは、薬物依存からの脱却のみで、ニコチンが体外に完全に排出されるまで我慢すれば、煙草の呪縛から解放されることになります。
ちなみに、ニコチンの体内濃度がゼロになるのは、禁煙を開始してから48時間~72時間が経過した時点です。
つまり、3日我慢すれば良いということになります。